2012年3月27日火曜日

4度目の入院


前回 3度目の退院から一月以上たった。

相変わらず足がしびれるらしい。

ベルケイド治療中に、腰の骨盤の右側にできた骨髄腫は骨から飛び出している。
この部分には昨年末ごろに30グレイくらいの放射線を当てたにもかかわらず、2月中旬の検査でほとんど小さくなっていないことが分かっている。

多発性骨髄腫は
状態がいい時は日常生活を送りながら通院で長期間の投薬治療を行うのが一般的らしい。
日常生活といっても、オカンのそれは寝たきりの一歩手前だ。
今はなんとか自力で歩いてトイレにいくことができる。といってもそれが精一杯。
椅子に座っていても長時間は辛いらしい。
トイレと食事以外はほとんどベッドに横たわっている。



■3月9日金曜日。
毎週金曜日はオカンの通院日で、この日は叔母(オカンの姉)がオカンに同行してくれていたそうだ。
あまりに体が痛いらしくレントゲンを取ってもらったら背骨が折れていたとのこと。



夜、叔母から電話を受ける。

叔母が先生から話を聴いてくれたらしく、内容は以下のようなことだった。
・最新の治療を行ってるが、骨髄腫の影響が抑えきれない。
・腕、足の付根、胸部、腰の骨盤、などほぼ全身の骨に骨髄腫の影が見られる。
放射線治療は被爆量に限度があり、全身広範囲には使えない
・場合によってはアミロイドーシス等、転移により他の臓器、特に心臓や脳にも影響を及ぼす可能性もある。
・いまはなんとか薬で症状が出ないように注意深く見ていくしかない。
とのこと。




■3月10・11日 土・日曜日

オカンがこの病気で最初に入院してから毎週末実家に帰ってる。
もう半年以上経っているんだな。



今週末は埼玉に嫁いだ妹が娘を連れて大阪まで帰って来てくれている。一週間程いてくれるそうだ。小さい子供がいると家の中がにぎやかになる。
女手があるとオカンもやっぱり助かるのだ。

つい先日まで、なんとか自力で立ち上がってトイレまで行けていたのが、
それもちょっと苦しくなってきているようだ。
ベッドから起き上がるだけでさえ、しかめ面をして痛みを耐えながらゆっくりと起き上がる。
肋骨まわりもさらに骨がもろくなっているのか、なんだか息をするのでさえ苦しそうだ。



■3月12日 月曜日

この日は仕事だが、昼休みに病院に連絡。
電話で病状について先生に話を聞こうとおもったが、電話では個人情報保護のこともあるので伝えられないとの事。なので直接病院にいくしか手段がない。
先生の都合と調整するとのことで一旦電話を切る

しばらくしてから病院から電話がかかってきた。
先生が空いてる時間を聞いたら今日の午後なら都合がいいとの事。
と、要件を聞いた後、
オカンが今診察が終わって入院するとのこと。

会社を早退して一路病院に。
病院に着くと妹が入院手続き中だった。

どうやら肺炎に罹ったらしい。

幸い肺炎は早期発見で軽度だというが。
咳をするととても痛そうに顔を歪める。
昨日は痛みで夜眠れなかったらしい。

入院のため、必要なものを持ってくるため実家にもどり荷物をまとめる。
もう4度目なのでだいたい勝手がわかっている。
つもりだったが、着替えや小物等々身の回り品について男では気が利かないところは
やっぱり女手があると準備が早い。妹が帰って来てくれていて助かった。


夕方
先生からIC(インフォームドコンセント)を受ける

フリーライトチェーン検査でκ鎖とλ鎖のバランスが悪くなっているとのこと。
ベルケイドでは不十分だったのでレナリドミドに変えたが、検査の数値から判断すると進行が抑えきれていないと見て取れる。
叔母から聞いた話を確認する。

先生からは出来る限り手を尽くしますとのこと。


話が終わり、病室に戻り
「肺炎は軽度で治るから早くて1週間かもう少しすれば退院できるって」
と言葉をかける


痛みに耐えながらやっとベッドに横になって、
「背骨の骨折はいつ治る?」
と、ベッドに横たわるだけで息を荒らげながらたずねてくる母。

「そっちは病気の影響やから」
とこたえると

「やっぱり長いことかかりそうかなぁ?」
と、涙を浮かべながらたずねてくる。

その涙は骨の痛みだけではないのだろう。


オカンの苦しそうな様子を見て
むせ返りそうになるのをこらえながら

「そやなぁ」

と、そんな返事しか返せない。
コレ以上話すと、言葉が詰まる。
冗談でも言えればいいが。
妹は何も言わず他所を向いて涙をこらえているようだった。

ベッドの横で姪っ子がつまらなそうにしているので相手をするふりをする。

「とりあえず、肺炎が治るまではしばらく辛抱や。」
「また来るわ。」
といって病室を去った。



■退院
3月22日木曜日。
仕事を休む。

オカンによれば先生に確認取れたので退院できるとのこと。

本当はオレの仕事が休みの土曜日に退院するつもりだったらしいが、
どうしても退院したかったらしい。

理由は夜眠れないから。

痛みで眠りから覚めてしまうため、よる寝る前に痛み止めに医療用麻薬を使っている。
さらに眠るために睡眠薬も服用している。しかしそれでも目が覚めるという。

同じ病室で新しく入院いてきた人が原因だそうな。
オカンは4人部屋の一般病室に入っているのだが、
新しく来たその人は老齢のため耳が不自由で話し声が必然的に大きくなってしまうらしい。夜中でも大きな声で話すそうで、せっかく眠りについたのにその人の話し声の大きさに夜中に起きてしまうらしい。

オカンを車に載せ家についた時、
「これでやっと夜寝れるわ」とヒトコト。

ただ、退院したものの、安心してできるほど元気ではない。
肺炎の痛みはとれたが、背骨が骨折しているため、また肋骨もかなりもろくなっているため
腰から胸のまで強力な補装具(コルセット)を巻きつけている。
なんとか自立できるといっても、足取りも弱くなってきている。



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